アプリを使った実験、終了
以前から、宣伝の効果だけで同じものでも売れ行きは違うんじゃないかという疑問があって、それを確かめるために実験をしていました。その経緯は以下の記事にも書きましたが、どんな実験をしたかを簡単に説明します。
全く内容は同じAndroidアプリをGoogle Playに申請する。ただし、アプリの名前、カテゴリ、宣伝文句を変えておく。ここで一番重要なのは宣伝文句で、一方は当たり障りのない、まぁその機能だったらそういう宣伝を書くよね的なベタな文句を、もう一方はアプリの潜在的なユーザーとしてターゲットとなる層に向けて使用用途もかなり絞り込んでイメージしやすいように宣伝文句を考える。これによって、それぞれのアプリがどの程度ダウンロードされるのかをカウントするというものです。


しばらく放っておいたんですが、結構期間も置いたのでそろそろ結果をまとめておこうと思います。
結果発表
下のグラフが、宣伝文句だけを変えた内容は同じアプリの総インストールのデータです。統計の数字そのものを出すのはGoogle的にNGらしいので、比だけご覧ください。
ヌキドリ、スキャニィと言うのがそれぞれのアプリで、内容はどんなアプリかを簡単に説明すると、いわゆるスキャナアプリです。メモやレシート、ホワイトボードなんかをスマホのカメラで撮影したら真正面から撮影したかのような画像にしてくれる、まぁよくあるやつです。
以下のように、ライバルもいくらでも見つかります。
スキャニィは、そのよくあるやつと同じカテゴリーに同じような宣伝文句でおいてあります。バリバリのレッドオーシャンです、赤潮です。
もう1つのヌキドリは、壁紙作成アプリとして身の回りの気に入ったポスターや看板をカメラで撮って壁紙にできるよ!という風に機能を説明して宣伝しています。調べた感じだと競合はいなさそうです。でも、愛するキャラクターやアイドル、アーティストなんかの自分だけの壁紙を設定したい欲はあると思うんですよね。でもそれができると宣伝しているアプリはなさそうで、これはブルーオーシャンかもしれないと思ったわけです。
その結果、宣伝を工夫した方(ヌキドリ)が4.6倍もインストールされています。デザインも機能も、それどころかソースコードから同じなのに。
やっぱり、宣伝次第でプロダクトの売れ行きは変わるんですね、改めて実感できたので非常に得る物の多い実験でした。
もう一つの学び
実験のためだけにさくさくっと作っちゃったので細かいところまで作りこんでないから、そもそも両方ともあまり利用者が増えなかったですね。
やっぱり一つ一つしっかりと作りこんでいかないと、良い反応は得られないんだなと。
他にもいろんなスマホのアプリを開発しています
こちらはおしゃれなモノクローム画像が簡単に作れちゃうアプリ。

こちらはおしゃれなグラデーション画像が作れちゃうアプリ。

こちらはクリスマスにピッタリの画像が作れちゃうアプリ。

こちらは、レインボーペーパーみたいな画像が作れちゃうアプリ。

レゴで作ったみたいな画像が作れちゃうアプリもあります。

アプリって儲かるの?どうやって流行らせるの?
この記事を読んでる方の中には、アプリでお金を稼ぎたいという方もいるかと思います。実際、それなりに自分は稼げているんですけど、一番稼げているのは、実は一番最初に作ったこのアプリです。

デザインも内容もとても単純ですが、目の付け所が良かったのかもしれません。ご参考になれば。
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