X-T20を持って、植物園巡り
神代植物公園にやってきました。カメラを持つようになってから、花を見るのが好きになって植物園も色んな所に行きましたが、神代植物公園は初めてです。どんな花があるのか、ちょっと散歩してみます。
温室に睡蓮
温室がありました。温室と言えば睡蓮。睡蓮は撮るのが楽しいんですよ。
数時間前に池の睡蓮を撮ってきたばかりですけど、さっそく撮ります!
白い睡蓮を撮る時には光って浮かび上がるような撮り方が好きなんですよね。そのために水面はかなり暗めに。深い緑の葉が良い演出になっています。
大きく開いた迫力ある所を。この日は曇り空のおかげで光が全体に軟らかく回り込むように当たってるんで花の印象が優しく映ります。
睡蓮の楽しい所はやっぱり水面に映り込むところ。リフレクションも水の柔らかな波紋も全部捕えられたこの一枚、かなりお気に入り。
水が光を反射すると、ただ真っ暗な背景よりも幻想的になって良いですね。こんなのが撮って出しで出てくるんだからホントX-T20は良いカメラ。
いよいよダリアの撮影へ
さて、いよいよダリアを撮ります。
ダリアって、チューリップやポピーみたいにたくさんの花が集まって咲くみたいな感じじゃなくて、一つ一つの花が距離を置いて咲くんですね。
という事で、一輪に向かい合って撮る以外に、なかなか構図で遊ぶというのは難しい感じです。フィルムシミュレーションはASTIAにして、シャドウトーンをプラスに。黄色が鮮やかに出ます。さすが富士フイルムのカメラ。
シャドウ側は硬めで暗くしておいて、ハイライト側は柔らかめのトーンで花をふんわりと。裾が少しだけ紫に染まっているのがセクシーすぎます。
黄色いダリアは花びらの質感がしっとりとやわらかくて、艶があって好き。ぎりぎりに明るくして白くとばないように内側から光り輝くように。
この日は、前の日に雨が降ったので、少し雨露が残っていました。良いアクセントになってくれているので、かなり寄り気味に。花を全部写さなくても良いんだってのは撮り始めてから気づいたこと。
ちょっと色あせ気味の花はクラシッククロームが似合います。
白い花は、できるだけ明るく撮るのがおすすめ。暗く撮ると濁ってみえちゃいますからね。ただ、明るくしすぎて繊細な模様が消えたら本末転倒なので、じっくりと撮る。
こういう斬新なデザインの種類もあるんですね。飽きさせないなぁ。
ちょっと撮り方を変えて、露出をプラスに振って明るめに撮ってみます。同じ場所でも今までのとは雰囲気が変わります。
花開く前のつぼみも色が深くて写真映えしますね。つぼみにピントを合わせて花は背景に。
自分の中の想像上の「ダリア」に一番近かったのがこれ。花びらが奥に向かってぐっと暗くなっていく感じが妖艶でおしゃれ。
ダリアって丸っこく咲くだけしかないと思ってたんですけど、こういう細い花びらが広がるタイプの物もあるんですね。背景を暗くすると、夜に開いた花火みたいで美しいです。
こういう色が一番とるのが難しい。黒くなってもダメだし、明るくして色が抜けてもダメだし、階調が無くなって花びらのグラデーションが失われてべたっとした色になってもダメだし。逆に上手く撮れるとテンション上がっちゃいます。
ダリアを撮るための機材選びについて
最初にもちょっと書きましたけど、ダリアは集まって咲くタイプじゃないので広角レンズでたくさんの花が咲き乱れる様子を撮る、みたいなことはできません。
一輪をしっかりと撮るんですけど、そのためには画角の中に無駄な余白がない方が迫力があって良いかなと思います。そして、周りに写りこむものは極力排除した方が視線が集中します。そのためには、望遠のレンズで撮ることが大事ですね。
ただし、望遠のレンズだと近くの物は撮れないのでものすごい距離を離れて撮ることになって、こういう花畑だと間に人が通るのでそれもなかなか難しいです。こういう感じで撮ることはできません。
この写真を撮るためには、マクロエクステンションチューブを使っています。マクロエクステンションチューブはレンズとカメラを間に挟み込むことでぐっと寄って撮影ができるようになる機材で、間に挟んでもレンズのAFとか絞りとかはカメラからちゃんと操作できるんです。
ダリアだけでなく、バラとか、ひまわりとか、強い一輪の花を撮るのには超便利なアイテムなので、花を撮るのが好きな人は必須です。
使ったカメラとレンズはX-T20と50-230mm。
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