撮るのが難しいバラをしっかりとキレイに撮る方法を教えます

撮影テクニック
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バラを美しく撮るポイントをまとめます

今年も、この時期がやってきました。毎年、バラを撮りに行ってるわけですが、だんだんと自分が撮りたいイメージ通りの写真が撮れるようになってきました。

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太陽の光をうまく利用する

曇りの日の場合

色が鮮やかなバラは曇り空のもとで撮る方が、光が雲で拡散して柔らかく光が当たるようになるので、しっとりとやわらかく撮ることができます。

やわらかいイメージで撮ったのがこちら。フワフワとした感じが伝わりますでしょうか。

一番上で載せている写真は「ノスタルジー」という品種でグラデーションが美しいのが特徴ですが、これも曇っているからこそ鮮やかながらも軟らかく撮れています。

バラは曇りの日の方がきれいに撮りやすいです。晴れた日がなぜ難しいかは下で説明しますが、バラを撮りに行くなら、まずは曇りの日を狙うのがおすすめかと思います。

晴れた日の場合

晴れている時に撮ると、花びらに影ができて明暗差ができ、クールな硬い印象になります。

そして、これがポイントなのですが、影の部分は黒くつぶれたり、逆に光が当たって明るい部分は色が抜けたりしやすいので、撮るのが難しくなります。露出を上げたり下げたり調整して、バラの花びらの色がしっかり残っているのを確認しながら撮った方がきれいに撮れます。

晴れの日の特徴としては太陽の光が直接に当たることで、特に黄色いバラなんかはキラキラと輝く健康的な印象を表現することができます。

逆に柔らかい印象で撮るためには、晴れている時でも太陽に雲がかかるまで、ひたすらじっくりと待ちます。下は太陽が隠れた時を狙ったものです。上の画像と見比べると、印象が変わるのがわかってもらえるかと思います。

どちらが正解というわけではありませんよね、好みの差というか、バラをどう表現したいかの差ですね。

薄い色の品種は光が当たっている方がメリハリがついて美しさが出るかもしれません。

晴れている日には青空を写しこむのもおすすめです。

夕日の場合

意外とバラは夕暮れになってから撮るのもきれいな写真が撮れるのでお勧めです。

夕日の場合は日差しが低くなって横から差し込むようになるのと、オレンジが買った色味が当たるのがポイントです。これによって、また日中とは違う雰囲気になります。

さらに日が沈んでいくと、こういうシルエットの写真を撮ることができます。晴れている日はこの時間帯まで待って撮るのも素敵ですよね。

さらに日が暮れてからの30分くらいはブルーアワーと言って、空が美しいコバルトブルーに染まる美しい時間帯。これをバックに撮るのもおしゃれに撮れます。

赤いバラを撮る場合

紅いバラはこれぞバラって感じで撮りたくなりますよね。ただ、一番撮るのが難しいです。目の前に咲いているバラの色がとても美しいのに、撮影してみると何かきれいに撮れてないなって経験もあるかと思います。

特に、深紅のバラは色が抜けがちなので要注意。花びらの隅々まで色が抜けていないかをチェックして、露出を暗めに調整します。
もし露出が少しでも明るくなると、下の写真のように赤色が抜けてしまってピンク色のようになってしまいます。これが色抜けです。

露出を下げて丁寧に調整すると、艶のあるしっとりした質感のある上品な口紅のような紅を表現することができます。

白いバラを撮る場合

白いバラを撮る場合は、暗く濁って写っていないかをチェックしてください。カメラは白いものを明るすぎると勘違いしてグレーにしがちな傾向があります。なので、白いバラの時はグレーになっていないか、グレーになっている場合は露出を上げて白く明るく輝いて写るように調整して撮るのがポイントです。

ピンク、黄色のバラを撮る場合

ピンク、黄色いバラは比較的撮りやすいです。撮り方によって印象がぐっと変わるので、どう撮りたいかをイメージして撮るのが大事かなと思います。

露出を暗めに設定すると、大人っぽいクールでシックな印象に、逆に明るめにすると元気でさわやかな印象になります。

構図による違い

視線の位置を変える

バラは基本的に立って撮ると上からのぞき込む形になると思います。ただ、上で載せている作例はほとんど花の高さまでカメラを下げて撮っています。そうするだけで迫力が違ってくるので、試してみてください。

せっかく晴れた中で撮るのなら、青空を背景に撮るのも良いかもしれません。その場合は、視線をぐっと下げて、屈んで見上げるようにカメラを下げたところから撮影します。

広角?望遠?

バラは一輪だけでも十分な画力があるので、上でずっと載せているように望遠レンズで周りをぼかしてしまって一輪だけを写しとるというのも美しいです。
たくさんのバラが咲き誇っている美しさを表現するには、広角レンズでまとまっている所を切り取るのも素敵ですよね。その場合、カメラの高さを変えてみて、一番密集して写るような高さを見つけてみてください。隙間が空くとみすぼらしく写ってしまうので注意が必要です。

どこからどこまでが被写体なのか、ボケを意識する

あとは、どこからどこまでピントを合わせるか、逆にどこはボケさせるかをイメージして、その通りになるように絞りを調整しましょう。絞りの値を大きくすると、広い範囲でピントが合います。逆に絞りの値を小さくすると、ピンポイントでピントが合うようになります。

前の花は全体的にピントがあってて、後ろの花たちはボカしたいときはある程度大きな値の絞りで。その場合、シャッタースピードが長くなりすぎていないか、チェックしてください。何回か撮ってもぶれちゃう場合は、ISO感度を上げて、シャッタースピードを短くしましょう。

一輪の花の前面だけにピントを合わせたいときは、ぐっと絞りの値を小さくしてみます。この場合、ピンポイントでしかピントが合わないので、くれぐれも前後に動いてしまわないように気を付けてください。風が吹いたりして花が揺れてる時は撮らない方が良いです、じっと獲物を捕らえるハンターのごとく待ちましょう。忍耐の先に良い写真があります。

まとめ

という事で、長々と書いちゃいましたけど、ポイントを簡単にまとめておきますね。
紅いバラは色抜けに注意、特に晴れた日は起こりやすいから露出に気を付けて。曇った瞬間を待つのもいいよ。
白いバラは暗く写るとみすぼらしいから、露出を明るくしてしっかりと白く輝くように撮りましょう。
上から見るだけじゃなくて、バラの花の高さまでかがんだ方が迫力のある写真が撮れるよ。
という事で、素敵な写真を撮りに出かけましょう。

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