色の構図を学べば写真はもっと映えるものになる

撮影テクニック
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色の構図について考えていますか?

写真の上手な撮り方を紹介する本やサイトや動画なんかを見ると、たいてい構図についての話が一般的ですよね。三分割構図とか、額縁構図とか消失点を意識しろとか、あえて日の丸構図にしてみるとか、たくさんの人がまとめてくれています。

それは全然否定するつもりはなくて、僕も撮影するときはもちろん意識しています。上に載せている作例も構図を意識した配置になっています。

ただ、ここで今から言いたいのは、「色の構図を意識して撮影したらもっと写真は映えます」という事なんです。

色の構図とは?

では、色の構図とは何か?すいません、概念自体はちゃんと昔から研究されていることなんですが、色の構図という言葉は僕が作った造語なので、説明します。

まずは、下の図を見たことがあるでしょうか。これは色相環といいまして、色の違いを並べて円にしたものです。

この色相環、写真映えにすごく役立つもので、これを見れば色の構図がわかるという優れものです。さて、色の構図とは、簡単に言うと色のバランスです。人間にとって心地よいと感じる色のバランスというのは昔から決まっていて、いくつかの有名なパターンがあります。それを頭に入れて撮影に反映させるだけで引き立つ写真になるというわけです。

では、いくつかの基本的なパターンを僕が実際に撮った作例とともに紹介していきます。

補色

補色とは、色相環のちょうど反対側になる色のペアです。例えば、黄色の場合は青、紫の場合は緑色です。この補色はお互いに濃い色でありながら邪魔することなくお互いを引き立たせることができるという特徴を持ちます。

とここで一番上の作例を見てもらいたいんですが、青空をバックにひまわりを撮っています。これは黄色と青がお互いを引き立たせるように考えて配置した構図です。偶然ではなく、配置の構図だけでなく色の構図も計算して撮っています。

紫と緑も補色になるので、新緑に囲まれる藤の花なんていうのも、いい組み合わせになります。

トライアド

これは3色での配色で、色相環のちょうど正三角形になるように色を選ぶパターンです。例えば、赤と青と緑。明るくて鮮やかなのにまとまるという組み合わせです。

アナロガス

これは色相環の隣り合った、もしくは二つ隣りくらいまでの3色を用いるパターンです。例えば、黄色とオレンジと緑とか。近い色だけに、それぞれが鮮やかな色だったとしても合わせてみた時に鮮やかな印象は残りながらも意外とまとまりが出ます。

応用

応用としては、上で挙げたパターンに白か黒の挿し色を入れてあげるとアクセントがついてぐっと映えます。影なんかを差し込めるととてもいいですね。余計な色を入れるとまとまりが悪くなるので、そういうものが白飛びさせるか黒くつぶせるなら、そうすることで余計な色は消せて挿し色は入れられてと一石二鳥です。

他にもいろいろあります

今回は3パターンくらい紹介しましたが、紹介しきれないほどに他にもいろんな例があります。と言うのも、これはカラーコーディネートの世界ではすごく一般的に知られているパターンで、いろんなパターンがすでに分かっているからです。これを応用すれば写真の映え方も変わってきます。映える写真を撮るためにカラーコーディネートを学んでみるというのもいいと思います。

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