Xシリーズ第3の柱、X-H1
今日、富士フイルムからX-Proシリーズ、X-Tシリーズに続く、第三のXシリーズのフラッグシップになるX-H1が発表されました。
X-Pro2、X-T2との比較
新しいシリーズという事で、先行で販売されている、X-Pro2、X-T2との違いについて知りたくなりますよね。
なので、X-Pro2、X-T2との比較で、その2つにはない新機能について紹介したいと思います。
ボディ内手ブレ補正
何と言っても、これでしょう。Xシリーズとして初めてボディ内に手ブレ補正機構を搭載しました。これによって、補正は5軸(ピッチ、ヨーの角度ブレ、水平、垂直のシフトブレ、回転)に対応し、すべての光学式手ブレ補正機能非搭載純正レンズの装着時において5段以上の補正性能に。特にXF35mmF1.4 R装着時には最大5.5段まで行くとの事。
手振れ補正がないレンズの利用可能シーンが広がるという点ではすごく大きな進化ですね。夜景や望遠で威力を発揮しそうです。
補正性能については、こちらの富士フイルムの公式動画を観るとその効果が分かります。静止画でのぶれが抑制されるのはもちろんですが、歩き撮りでの動画が全然揺れがなく、ものすごく滑らかに進んでいくのは観てて気持ちいいですよ。
サンプルとして、動画を紹介する辺り、今までの富士フイルムとは違う感じがします。動画を撮ってくださいとアピールしている感じ。
新フィルムシミュレーション、ETERNA
読み方はエテルナ、過去に富士フイルムから映画用フィルムとして販売されていた商品の名前が付けられています。
こちらも、X-H1の商品紹介動画ですが、これ自体をETERNAで撮影することで、機能紹介も兼ねています。
ETERNAの特徴は、落ち着いた発色と豊かなシャドウトーン。基本となるフィルムシミュレーションのProviaに対して、黒つぶれと白とびが起こりにくい階調になっていて、彩度はProviaよりも抑え気味になっているそう。動画は写真と違って数分から数十分と長く見るものなので、抑え目にすることで長時間の視聴に合っているのかもしれませんね。
動画専用のフィルムシミュレーションが追加される所からも、動画に対する思い入れが感じられます。
ハイスピード動画
120p・100pのハイスピード動画撮影に対応しています。スローモーションムービーが可能になるので、今まで撮れなかった映像表現ができるようになります。
と、ここまで見ると、明らかに動画を重視した機能搭載になっていることが分かります。写真だけでなく、映像の分野にも発展していこうという意気込みを感じます。写真に加えて、動画作成も楽しみたいという人にはぴったりなんじゃないでしょうか。
動画だけじゃない、新機能
と言っても、ボディ内防振は写真撮影にも影響が大きい機能ですし、静止画の撮影にも新しい機能がたくさん追加されています。
フリッカー低減撮影機能
フリッカーとは?
蛍光灯や水銀灯(公園の街灯とかにある緑っぽく光る照明の事です)は人間の目に見えない早さで明るさが変化しています。それをフリッカーと言います。カメラで高速で撮影すると、その明るさの変化の影響で画像が明るく撮れたり暗く撮れたりしてしまいます。
そうならないように、変化している明るさの一番明るい所を狙って撮影するのが、フリッカー低減撮影機能です。体育館内でのスポーツ、バスケットボールとか、バレーボール、バドミントンや卓球などを撮影するのには欠かせない機能なので、おすすめのカメラと言えます。
AF性能の向上
新AFアルゴリズムを採用して、像面位相差AFの低照度限界が「0.5EV」から「-1EV」へと約1.5段分拡張されています。段?よく分からないという方に簡単に説明すると、今までのカメラより、約3倍暗い所でもAFが合うようになったって事です。すごい進化ですね。
上面液晶
Xシリーズでは初、上面に液晶が付きました。GFXでは付いているんですけどね。上面液晶の用途としては、フィルムカメラの時には背面液晶もEVFも無かったんで、設定情報を確認する役割だったわけです。あと、一眼レフのような大きいカメラは常に構えているのはしんどいので、撮影する時と同じ場所に手を置いた状態で腕を下げて待機することになるんですが、その時に見やすいというのが上面にあることの利点です。
X-H1もそれなりのサイズと重量(139.8×85.5×97.3mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリとメモリーカードを含めた重量は約673g)になったので、上面液晶があった方が良いという判断なんでしょうね。
買うのをオススメするのは?
採用している、イメージセンサ、画像処理エンジンはX-H1、X-Pro2、X-T2ともに全く同じなので、基本的な画質には変わりはありません。
なので、上に述べたポイントで「これは!」と思った人は買い替え推奨です。
あとは、今まで富士フイルムは気になってたけど、ボディ内手ぶれ補正がないから購入に踏み切れなかった人ですね。
X-H1については、こちらの記事も参考に
手ブレ補正で、オールドレンズが使いやすくなりました、ただし、この設定を忘れたら絶対ダメ!
ファームのアップデートで、どんどん機能も性能も上がっていってます、買った人もこれから買おうかなって人も要チェック!
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