寒桜を初めて撮りに行く
ソメイヨシノまで待ってられない、3月から心はもう桜モード。
という事で、3月から咲く寒桜を撮りに埼玉県坂戸市にある北浅羽桜堤公園までサイクリングしてきました。
着いてみると、道の左右に満開の寒桜が先が見えなくなるほどにずっと続いてます。この日はあいにくの曇り空なんですけど、寒空の中で咲く寒桜は冬の雰囲気を残す空気の中でも映えます。これはテンションが上がってくるのが自分で解ります。
ソメイヨシノの控えめな薄い色付きに比べると、寒桜はしっかりとした濃いピンク色。まだ冬の雰囲気を残すアンダー目の撮影。
寒桜っていわゆる桜と違って、冬と春の間にいる。だから、春の雰囲気で撮ってあげたくなったり、冬の雰囲気で撮ってみたくなったり、その間を何度も頭の中が行ったり来たりを繰り返していくのが面白い。
望遠でアップ。満開なので背景にも桜が広がっているので、それがぼけて一面桜色。
明るめに撮ると、また全然雰囲気が違って、儚さが出てくる。
暗めに撮るより、明るい方が春とは違う明るさと色味って事が強調されて、それがむしろ儚く切ない感じになるのかも。
桜を愛でる姿を一枚。
クラシッククロームで撮る。メリハリがついた寒桜の強さ。
ASTIAで撮ると、ガラッと変わって柔らかいイメージに。色が濃い割にはどんな設定にも癖なく合う面白い被写体ですね。
この場所が都会の景色と違って、背景が山なのも良い。
左右を桜が囲む道の隣は堤防みたいになってて、ちょっと高い所まで上がれる。堤防には菜の花が咲いているので、菜の花と寒桜、その奥に層を織りなす山々が。堤防に上がってる人はほとんどいなかったんだけど、もったいない。
これを撮って帰らないのはもったいなさすぎる。
桜を巡るメジロとヒヨドリの一進一退の攻防
奥の方まで歩いて行くと、メジロたちがお出迎え。これは嬉しい、何しろずっと憧れてた初めての鳥の撮影だから。
レンズをXF 18-55mmからXC 50-230mmに付け替えて可愛いメジロを狙う。
ここには載せないけれど、最初はブレ画像を量産。メジロたちがちょこまかと動き回るのに対して露光時間が長すぎたのが原因で、鳥を撮るにはシャッタースピードはできるだけ早くした方が良いみたい。初めてなもんでそんな初歩的な事にも気づかずに、お恥ずかしい限り。
1/330秒くらいで撮ると、メジロがぶれずにしっかり撮れました。ISO感度は1600くらいまで上げてるので、ノイズを消すためにちょっと画像がべたっとしてしまってすっきりとした解像感が無くなってしまっているのはちょっと残念。
もう少し大きく撮りたくなってくる。明るくて、長焦点のレンズが欲しくなってしまう。メジロの甘いさえずりは、物欲の悪魔のささやきか。
こういうレンズで撮りたくなる・・・。
なんて事を考えていると、10羽くらいのメジロたちが一斉に桜の木から飛び立ってしまって、その後に聞こえてくるのは、ヒヨドリの声。
まるで自分たちの樹だと言わんばかりに威嚇してメジロを追い払うヒヨドリ。その後我が物顔で悠々と桜に口を付けます。
追いやられたメジロたちは、隣の林の一番高い場所から恨めしそうにじーっと様子をうかがっています。なかなか人間味あふれる一枚。
ヒヨドリが飽きたのか、また離れた樹に向かって飛び立つと、再び隙を観て群れになって現れるメジロたち。
またヒヨドリに追い出される前に、みんなで急いで食事、食事。
人生初のメジロ撮影にしては、なかなかうまく撮れたんで満足、満足。
寒桜を撮って、今年も桜の撮影の幕開け。次はどこへ行こうかな。
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