富士フイルムユーザの皆さん、トーンを使いこなしていますか?
トーン設定は、コントラストをコントロールする機能です。シャドウトーンは、画像の中の暗い部分のみのコントラストの強弱、ハイライトトーンはその逆で画像の中の明るい部分のみのコントラストの強弱をコントロールしてくれます。
トーンを一度も変えずに撮影をしている人も結構いると思います、僕も昔はそうでした。でも、トーンって設定できるようになると写真の幅が広がる大切な機能なので、ぜひ使い方を知ってもらいたいと思います。使わないのは、ホントもったいない!
それでは、どんな効果があるのか、実際の作例サンプルを観ながら確認しましょう。
シャドウトーンを変えてみる
シャドウトーンは+4から-2まで7段階あります。コントラストを強くするのが+、弱めるのが-です。
今回使用するのはこちらのサンプル。ニュートラルな状態、ハイライトもシャドウもトーンが0の状態です。ちなみに、フィルムシミュレーションはPROVIAです。
シャドウトーンを変えると、どんな違いが出るんでしょうか。
まずは、一番コントラストを弱める-2にした場合。下の部分の暗くて隠れていた車のシャーシが見えるようになりました。黒潰れしてしまうような暗い場合にシャドウトーンをマイナス方向に設定することで、それを防ぐことができます。
日陰になってしまって少し暗くなった場合に、シャドウトーンをマイナスにすることで余計なコントラストが付かずに、ふんわりとした感じの写真が撮れます。
これが、シャドウトーンが0の状態。せっかくの桜の花が影になって少し暗く、少しさびしげで鮮やかな感じが出ません。
シャドウトーンを-2にすることで、桜の明るいピンク色が表現され、春のふんわりとした温かさも感じるようになりました。
逆に、一番コントラストを強める+4にした場合。上の部分に映っていた天井、それから下の部分のシャーシが見えなくなってしまいました。
これはさすがに極端な例ですが、シャドウトーンを少しプラスにしておくと、メリハリが利いて黒がしっかりと沈んだ、きりっとした深い画になります。僕はデフォルトでシャドウトーンを+1に設定しています。
あと、僕はテクニックとしてよく使ってるんですが、暗い所に微妙に映り込んでいる物を真っ黒に消してしまったり、シルエットを作る時にシャドウトーンを思いっきりプラス方向に設定するというのをやっています。
背景を真っ黒にすると、被写体が浮き上がって、視線が被写体だけに集中されます。
シルエットにしたい時に、露出補正で全体を暗くすると空のグラデーションが消えてしまうので、シャドウトーンでバラの花だけを黒くしています。
ハイライトトーンを変えてみる
ハイライトトーンもシャドウトーンと同様、+4から-2まで7段階あります。
もう一度、ニュートラルな状態、ハイライトもシャドウもトーンが0の画を載せておきますね。
ハイライトトーンを一番軟らかい-2にすると、こんな感じ。バンパーやヘッドライトなど明るい部分の明るさが抑えられます。
ハイライトトーンは、晴れた日の青空が真っ白になってしまうときにマイナス方向に設定することで、しっかりと青空を残すことができるようになります。
逆に一番硬くなる+4にすると、こんな感じ。明るい部分が凄く明るくなっているのが分かります。
空をわざと白くとばして、花を際立たせたいときなんかにハイライトトーンを極端にプラス方向にしています。
トーンを使いこなせると世界が変わる
トーンが使えるようになってから、メリハリがつかないような明るさの時でもメリハリをつけられたり、逆に直射日光が当たってしまって極端にコントラストがついてしまうようなシーンでそれをおさえられたり、今までなら「こんな環境じゃ撮れないなぁ」とあきらめていたような状況でも撮影を楽しめるようになります。
トーンを使いこなして、楽しい撮影を!
もう一つの富士フイルムのカメラの画質の神髄、フィルムシミュレーションの事はこちらにまとめています。こちらもぜひ。
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