2年前との心境の変化
カメラに興味を持つようになって初めて迎えた春にも、六義園のライトアップされたしだれ桜を撮りに行きました。日本でも有数の美しい夜桜ですからね。
でも、結果的には桜は撮らずに違う場所を撮って帰ってきています。

この時の自分は、桜を撮ろうとすると他の人が映り込むのが嫌だったらしい。今の自分はというと、むしろ街の風景の中に人が溶け込んでいる方が写真としては自然だし、一枚の画像の中に深みがあると思っていて、できるだけそこで過ごしている人も入るように撮っている。
そんな今の自分ならどんな風にあの桜を撮るかなって考えてたら、実際に試してみたくなりました。
ただ、いつもの相棒X-T20では三脚禁止の夜桜を撮るのは荷が重すぎる。どう考えてもぶれた写真しか撮れません。しかも大きなしだれ桜を撮るのには18mmでは焦点距離が長すぎる。
という事で、前回の夜景撮影散歩で抜群の性能を発揮してくれたX-H1とXF10-24mmを持っていくことに。

手持ちで大きく広がる夜景が撮れるって素晴らしい、富士フイルムのカメラの色味が好きならX-H1は欠かせないと思いますね。
天気が良くないと夜の空は濁ってしまってきれいに写らないので、満開で晴天の日を選んで行ってきました。
目の前に広がる迫力がありながら繊細な桜
数年ぶりに観る六義園の枝垂れ桜、さすがに美しい。それぞれは繊細な枝とそこに咲く花が大きなまとまりとなって一つのうねりのようなものが生み出されて、観る者を迫力で覆い尽くしてくるようです。
この日ももちろんものすごい人で、庭園に入るために30人くらいの行列に並びました。何で桜見るために行列?とか思ってても、この樹の前に立つとそりゃあそうだなと納得させるだけの画力があります。
まずしっかりと目で楽しんで気持ちを落ち着かせたところで撮影を始めます。
X-H1とXF10-24mmだと手持ちでもしっかりとおさめられます。端の枝がぶれているのは風が吹いたから。全体が手ブレでぶれるのはダメですけど、むしろこのくらいのブレはあった方が桜に迫力のアクセントが足されるのでありだと思います。
上の写真はナチュラルな色味で撮りましたけど、想像上の桜の色というか、富士フイルムではよく記憶色と言うんですけど、夜桜を想像した時にイメージするもうちょっと鮮やかなピンク、それをホワイトバランスとフィルムシミュレーションで表現してみる。
とここまで撮ってみて、当時の自分が何が気に食わなかったのかがさっぱりわからない。このシルエットとして映り込む人たちすらも嫌だったって事なんだろうか。
改めて見るとこのシルエットの写真って面白いと思うんですよね、このみんながカメラやスマホを桜に向けて掲げる姿。まるで神様にすがるように天を見上げる人々を描いた宗教画みたいで。
せっかく広角レンズを持ってきたので、もう一つ醍醐味を。それは桜にぐっと近づける所。近づくとまた違った表情を見せてくれます。
さらに潜り込んでみます。もう桜の中で見上げている感じ。カメラを真上に向けているのでかなり不安定ですけど、X-H1のおかげでばっちり撮れています。
満天の星のように、まるで夜空から降り注ぐような桜たち。これぞ広角撮影の醍醐味。
同じ潜り込んだ位置からでも、見上げる角度を少し緩めて撮ると、今度は枝の広がりを楽しむことができます。縦撮りして空を入れて。夜の空の曇って少し妖艶な感じが出るので好きです。幽玄な桜ともよく合います。
第二のしだれ桜も
六義園にはもう一本、第二のしだれ桜(鶴姫のしだれ桜)があります。こっちは横にではなく縦に伸びるスタイル。おかげで近づく前から存在が確認できます。
という事で、遠くからの一枚。こちらはなかなか派手なライトアップ。こちらにもたくさんの人がスマホを持って集まっているので、下の方にディスプレイがキラキラと。
さらに近づいているうちにライトアップの色味が変わりました。どうやら何パターンかのライトアップがあるみたい。
しばらく見ているとまた変わり、今度は青白い色合いに。個人的にはこれが好きかも。
おまけ、と言うにはあまりにも見事な竹。これだってかなり美しいのに、さすがにみんな桜に夢中で撮ってるのはほんの数人だけ。
夜桜の季節はまだ肌寒いので、庭園の中で温かいおでんなんかも食べられたり。
で、庭園をぐるっと一周回るとまた元の枝垂れ桜の前に出てくるんですけど、帰るのが名残惜しくてそこからまた50枚くらい撮っちゃいました。もうすっかり虜ですね、これが桜の魔力なのかな。
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