ミラーレスカメラはよくぼける?
スマホでも十分写真が撮れる今、あえてカメラを買って撮影すると言えば、やっぱりボケた画像が撮りたい、これに尽きると思います。
ボケるってどういう状態かというと、ピントが合っていない状態です。ピントが合う奥行きの範囲の事を被写界深度と言います。よく出てくる言葉ですね。被写界深度の中に入らない被写体が存在すると、それはボケが発生した状態で写りこみます。
で、何でスマホはボケにくくてミラーレスカメラだとボケやすいのかと言うと、一言でいうと「レンズが大きいから」です。よくセンサーサイズが違うと許容錯乱円が・・・みたいなことを言っているのは間違いです。間違いなので覚えないでください、まして人には話さないように。
もう少しちゃんと説明すると、ミラーレスカメラはスマホに比べてイメージセンサが大きいので、同じ画角を保つためには焦点距離が大きくなります。簡単な図にしてみました。下の図のオレンジがスマホで、青はミラーレスカメラを表しています。下の平らな面がイメージセンサで、矢印が焦点距離です。2つの三角は同じ形で大きさが違います。三角が同じというのは画角が同じという事を表します。 ボケの中でも特徴的なボケがありますので、いくつか紹介したいと思います。どのボケがいいボケ、とかは個人の感覚によるのでどれが良いとかは言わないつもりです。 画像の端に行くにしたがって、真ん丸のぼけがラグビーボールやレモンのような楕円形のぼけになる現象をレモンボケと言います。端っこの光はレンズの中を通れなくて真ん丸から端が欠けて楕円になるというわけです。なので、画像上の位置によって、楕円の向きが変わります。 よく、オールドレンズなんかで出て、味があるなんて言われるのがぐるぐるボケ。均等にボケるのではなく、画像中心から渦を巻いたようにボケが発生するのでこういう呼び方をします。
ですので、ミラーレスカメラの中でもイメージセンサのサイズが大きければ大きいほどよくボケます。マイクロフォーサーズレモンボケ
ぐるぐるボケ
ぐるぐるボケがはっきりと出るレンズで有名なレンズもあったりするくらいです。
何で、ぐるぐるボケが発生するかというと、これはボケの大きさが角度によって異なるからです。中心に向かう/離れる方向とそれと交差する方向でボケの広がりが違うことで起こります。交差方向のぼけの方が大きいとぐるぐるボケになります。図にすると下のような感じ。
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