みなとみらいとは違うもう一つの横浜、野毛
横浜と言えば一般的なイメージはみなとみらいや赤レンガ倉庫、大さん橋のような海の風を感じながら夜景を楽しむスポットだろう。
もちろん、それは間違いではなくて僕も何度もそのいわゆる「横浜」を撮りに行ってるし、大好きである。
ただ、横浜にはもう一つの顔があるってのを知ってほしい。カメラが趣味の人なら、こっちの横浜の方がストリートスナップをするのにはむしろ楽しいかもしれないっていう場所があることを。
それは野毛。みなとみらいの側から見ると、桜木町からさらに超えて西側の地域。これが下町のような昔からの空気が残っているような何とも言えないワクワク感を歩いている時に感じさせてくれる。
この日は梅雨の真中という事もあって、空は曇りがちで低く圧迫してくる。そういう重苦しい雰囲気の時はクラシッククロームが重宝する。こういうレトロな街並みとその空気を表現するのにちょうどいい。
梅雨の時期に欠かせないのは紫陽花。しっとりした街の雰囲気と相性のいい、鮮やかながらも派手さは控えめでどこか影があるというか艶のある花。
「晴れなくてよかった」と思う事が、ストリートスナップを始めてから多くなった。快晴だけが、青空だけが良い天気じゃないな。街は曇ってるくらいの方が撮ってて満足することが多い。
歩き回ってお昼になったら、とびきり美味しい洋食をセンターグリルでいただいて。
夕暮れ時には、厳かな神社を回ったりも。
日が暮れてからがまた楽しいのが野毛の魅力
夜の街こそが野毛の本領発揮。街の雰囲気とそこにいる人達とが作り出す瞬間をファインダー越しに覗いているとあっという間に時間が経っていきます。
明るすぎない街灯も素敵。夜は暗いからこそ夜なんです。
飲み屋のイメージが強い野毛ですけど、良い被写体はそれ以外にもたくさんあって、ついつい歩かされてしまう。もう一ブロック向こう、あの角の曲がった先に面白い物があるんじゃないかって。
雨が降ってきました。野毛の街の夜は雨も似合う。前を歩く女性の傘の赤が目に飛び込んできたので、アドバンストフィルターのパートカラーの赤色を。ちょっとぶれてるのは気にしない。スナップはその場の雰囲気が出てればいいと思う。週末の夜の飲み屋街、そこにいる人はみんなぶれて写るくらいがちょうどいい。
一滴も酒を飲まずにたくさん歩いたおかげで、カメラの中にいい酒の相手が溜まったので、これから家に帰って撮った画像を見ながら美味しいビールを飲もうかなと。
野毛とみなとみらい、両方回ってこそ横浜を満喫したと言えるので、ぜひ足を棒にして回ってみてください。楽しいですよ。
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