仕事の後のお楽しみ
ビッグサイトに仕事で行くことがあったので、その帰りにお台場までスナップしながら歩いてみようかと。
そうなると朝から心はカメラに奪われるわけで、仕事はそこそこにビッグサイトを後にさっそく歩き出します。
うっすらと夕暮れにむかって空に色が付き始めてきました。空の色を見るだけでわくわくするようになったのはカメラを持つようになってから。撮影が好きな人ならわかると思うんですけど、カメラを持っていない時でも普段から常に空の様子は見て楽しむようになりました。
ちょうどヤマト運輸の前を通る所で、トラックにもビルにも夕日の色が映り込む瞬間が。あぁ今日も終わっていくなとしみじみさせてくれるこの色合い。
でも、今日はこれからがお楽しみの始まりなのです。
夕暮れ時にのぞみ橋を渡る
この記事の中で一番お伝えしたい事は、夕暮れ時に通る「のぞみ橋」の美しさ。これだけ覚えて帰ってもらいたいんですよ。何の期待もせずたまたま通っただけなんですけど、思わずそのくらい美しかった。
川の水面も薄焼けに染まる瞬間。それをただ見つめる仕事終わりのスーツ姿の男性。都会ならではの夕暮れのワンシーン。穏やかな時間の流れに感じたので、全体的に柔らかめの印象になるように撮っています。
仕事が終わって夕暮れを眺める男性の心の穏やかさから上を走る首都高に主眼を置いて、ACROSでさらにトーンを硬く、露出もアンダーで撮影してみると、東京の街の孤独、冷たさが浮き上がってきます。同じ場所で同じ時間に撮ってるのに、撮る側が何を切り取って何を伝えたいのかで写真は全然違ってくる。そこが面白いなと。
振り返ると、とてもセクシーな脚線美。
ここの風景に魅了されてしまったので、もう少し表情を変えながら撮影。ほとんどシルエット撮影みたいにしてわずかに染まった光だけが主役になるように、ベルビアでかなりシャドウのトーンを硬く。
お台場よりも撮影欲を引き立たせる素晴らしいスポット。また行きたいくらいです。
いよいよお台場へ
美しいのぞみ橋を渡ると、いよいよお台場です。
夜の営業に向けて動き出す時間帯。
東京の、というか都会の、という方が正しいのかなと思うんですが、都会の景色ってそこに過ごす人も含めて景色だと思っていて、一緒に切り取る方が好きなんです。こういう感じで。
カメラを持ち始めた頃は、全く逆の考えで風景に人が入るのはノイズだと思ってました。だから、最初の方は都会なのに人がいない瞬間をじっと待って撮影してました。その時は満足なんですけど、あとで見返してみると何か気持ち悪いというか、物足りないというか、不安を感じさせるというか。まぁ、当たり前ですよね。その画は異常なんですから。
という事で、屋形船の上で和気あいあいと騒ぎ合う白いワイシャツ姿のサラリーマンも含めてのお台場なんで、その瞬間を撮影。これが僕の考える東京。
デートする二人がいて、屋形船で宴会するサラリーマンがいて、その向こうには明かりの数だけ仕事が、生活がある。それこそが東京の、お台場の、ありのままの夕暮れ時。
ゆりかもめに乗っておしまい、お疲れ様でした。楽しい一日でした。
というわけで、この日の最後の一枚は最近お気に入りのブリーチバイパスっぽい設定で。
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