5月と言えば、バラの季節
神奈川の港の見える丘公園、東京の旧古河庭園とこれまでバラの有名な庭園を回りましたが、今回は三か所目。埼玉の与野公園です。
開花状況は最高、バラ祭りの真っ最中
行ったのは5月20日で、ちょうどばらまつりが行われていました。バラ園に続く通路では露店が出てたり、バラの苗木を販売していたり、隣の広場ではステージイベントが行われてたりと非常ににぎやか。バラ園にもたくさんに人がいて皆さん、思い思いに撮影をされています。
と言っても、そこまでの混雑ではなくて、人が邪魔で撮影できない、どこを撮っても人が写りこんでしまうなんてことはありませんでした。
お祭り当日という事もあって、開花状況は満開。だいたい毎年5月の中旬から6月の初旬が見頃のようですね。この日は咲いているバラの種類も非常に豊富で、全部で現在約170種類、約3,000株のバラが植えられているとの事。これは胸が躍ります。
ということで、早速胸が躍るままに撮影。
この日はあえて、普段はあまり設定しない条件でも撮影してみました。だいたい、いつもはシャドウトーンをプラスして露出を-1/3EVにしてるんですけど、あえて露出を明るめにしてみたり、トーンをソフトにしてみたりしています。
おかげで今まで撮れなかったバラの表情が観れたかなと言うのは収穫ですね。あえて、普段と違う事をしてみるのは撮影の幅が広がるので、他の被写体でもやった方がよさそうだなぁ。
と言いながら、やっぱり少しアンダーで、ハードトーンで撮るのがバラの持つセクシーさが際立つと思う。特に、青いバラは。
同じバラでも黄色系の物は、少し明るめにした方が健康的な感じがして良いのかな。
少し花びらが萎れてきたバラも暗めに撮ると、味が出て好き。
種類が豊富すぎる
バラって、赤のイメージがありますけど、本当にいろんな種類があって、どれも美しくて撮ってて楽しいんですよ。
たくさん撮ったので、たくさん載せてみました。
夕暮れ時もバラは似合う
日が暮れて、夕日が差して来ると、光の当たり方が変わって、雰囲気が変わってきます。
黄色いバラには、オレンジ色の光が相性がいいですね。
深紅のバラは撮るのが難しい
そして、さすがのX-T20でも深紅のバラをそのままに残すっていうのは難しい。目で見た感覚の色合いと何か違う。もっと鮮やかで濁りのない赤だったんだけど、露出を暗くすると濁るし、明るくすると花びらの一部がピンク色になりはじめるし、どうにもならなかった。トーンとか設定をうまく工夫すればいけたのか、まだまだ悩める楽しさを残しつつ、この日は撮影終了。
やっぱり、バラと言えば真っ赤なバラを撮りたいじゃないですか、主役が撮れなかったのはやっぱり悔しい。
諦めずに、秋のバラの時に再チャレンジしようかな。
マクロエクステンションチューブを用いて、マクロ撮影にもトライしました。こちらもご覧ください。
ノスタルジーに心を奪われた
この日の最大の収穫は、このノスタルジーという品種のバラを見つけた事。今まで観たバラ、いや全ての花の中でも一番惹きつけられたかもしれません。このコクのある赤から清らかな白へと移っていくグラデーションをボリュームのある花びらで表現しているんですよ。
赤と白を両方きれいに表現するために、細心の注意を払います。白が飛んでしまわないように、逆に暗くしすぎる事でくすんでしまって清らかさを失ってしまわないように。赤が鮮やかに出るように。
光が強く当たってしまうと白が飛んでしまうので、太陽が雲で覆われるまで粘り強く待ちます。その間に、フィルムシミュレーション、トーンのイメージを膨らませます。ASTIAで、シャドウを硬めにして黒をバックにすることで、立体的に浮かび上がるようなイメージで撮りました。花の中から光っているような不思議な写真になっているかと思います。狙い通りです。
でも、この花はそれだけの気を遣って撮る価値がありますよね、丁寧に撮れば撮っただけ、美しく残ってくれるので。
与野公園について
与野公園のすごい所は入場がタダな所。それなのに、たくさんの種類のバラが見られるから最高。
しかも、24時間開園しています。夜のバラを撮るのもオシャレかもしれません。
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