外に出なくてもカメラと遊ぼう
コロナウイルスの感染を食い止めるために、みんなで一丸となって外出を自粛して乗り切ろうという今の時期。カメラを持って外に出かけて撮影を楽しむってのは難しいけど、そんな時期でも、いやどうしてもできる事が限られて時間が余ってしまっている今だからこそ、やっぱりカメラは楽しみたい。
それは大して難しい事ではなくて、ただ好きな物を並べてそれに向かってカメラのシャッターを切ればいいだけじゃないか、と気づいたわけです。
ガーベラを買って物撮りに挑戦
好きな物って何が良いかなと考えた結果、お気に入りの花を撮ろうと思い、イベント自粛等で売り上げが落ち込んで苦しんでいるお花屋さんの少しでも助けになるかもとガーベラを買ってきました。
ガーベラを選んだのには理由があって、ガーベラって外では撮れないから。公園とか花畑とかにガーベラって咲いてないですよね。密集して咲かないんで自然の状態では映えないからだそうです。密集しない、ある意味今の時期にぴったりかも。
フィルムシミュレーションはPro Neg Std.美人のポートレートを撮るかのように丁寧に撮っていきます。
家の中で物撮りってほぼ初めてなので、探り探りの中で撮影スタート。レンズもどれが良いのかわからず、ボケればいいのかなと思って望遠のレンズを選んだらカメラと花の距離が近すぎてピントが合わなくて中望遠に付け替えてみたり。時間だけはとにかくたくさんあるので、こういう試行錯誤も楽しむ。
白い花びらが白とびするのが嫌だなと思って怖がって、露出暗めに撮りすぎたりも。暗めに撮ると寂しさが出て、結果としてこれはこれで好きかも。でも、こういう暗い気分の時じゃなく明るい気分の時に観る方が良いかな。
普段は公園とかの花を撮ってるので触ったりは厳禁だけど、この日は花の位置も組み合わせも自由に変えられる。好きな構図を作り放題なので、撮影が楽しくていくらでも撮れちゃう。
これは独り舞台。
ライティングは自然光だけ。最初は別の照明を追加しようかと思ってだんですけど、太陽の光より豊かな光なんてうまく作れませんでした。窓から差し込む光が柔らかく当たるように、窓と花の距離を2mくらい離して撮影。その日の天候や時間によって、適した離す距離は違うと思うので、撮って確認しながら調節。
部屋には自分だけ。花を独占できている、逆にすごく贅沢な時間なのではという気がしてくる。
ぽつんと一輪だけ。
カラスのテーブルに映る姿もしっかりと楽しむ。
がらっと印象を変えるために、フィルムシミュレーションをVelviaに。柔らかい印象から明るい鮮やかな印象に。ファインダー越しにちょっと元気になるような。
同じ被写体で同じカメラでも、選んだフィルムシミュレーションでここまで差が出るってのを比較できるようにお見せします。
あと、やりたかった雫がついた瞬間を撮るやつ、これもやりたかった。家での撮影なので、自分で水滴載せちゃえば撮り放題。
黒背景にしてもう一日
撮ってみて、これは背景の色が暗い方が映えるのではないかという考えが湧き上がりました。そうなるとやらずにはいられない。黒背景を突貫で作成。
白い背景とは全然印象が違ってまた楽しめる。
黒い背景は、クローゼットにあったスーツカバー。実物の写真を撮るのも何なのでイメージですけど、こんな感じです。こんなんでもこれだけカッコよく撮れるから物撮り用の背景なんて買わなくても黒背景を作るのは十分です。
黒背景にすると花が浮かび上がって、白い背景よりこっちの方が好きかも。
黒背景にしてよかった、楽しくて何枚も撮っちゃう。
一枚一枚の花びらも黒い背景だと輪郭がはっきりとしていい。
マクロ用のエクステンションチューブを着けて、マクロ撮影を。
みちみちに詰まった構図。
あえて白黒で撮ってみる
ふと、白黒で撮ったらカッコいいのではと思いフィルムシミュレーションをACROSに。
正しかった、とてもよい。
色とりどりの花をあえて色をなくして撮るって今まであまりやってこなかった。すごくもったいない事をしたと思う。
外出できない今だからこそ、家の中で楽しめる手段を一つでも多く知っていた方がストレス解消にも良いと思います。ぜひ、時間が余っているなと感じたら、自分の好きな物にじっくり向かい合って撮影してみる。あっと言う間に時間が経ちますよ。一度お試しください。
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