梅の撮り方は難しい
今年もまた、梅の花の季節がやってきた。僕が今のカメラを買って最初に撮ったのが梅の花。それから丸2年が経った。
去年もそうしたんだけど、今年もあえて最初に撮った梅の花を観てみる。
うん、下手くそだ。でも、2年前の自分はこれでもキレイに撮れたなと感じていたわけで、それは成長したともいえる。それは別に今だから感じた話ではなくて、去年の梅の花を撮りに行った時にそう思ったわけ。
この時に撮った梅の花は今見てもなかなか好きだし面白い撮り方をしているなぁと思う。
ここからさらに一年経った。今の自分はどんな梅の撮り方ができるだろうか。梅の撮影は自分にとって定期テストみたいなもんだ。実力を確かめに行ってみよう。
2月の小石川後楽園で梅の撮影
梅で有名な小石川後楽園、一度も訪れたことがなかったので初めて行ってみることに。
もう少し咲いてるかなと思ったんですが、2月初旬ではまだ咲き誇るという感じには程遠く、4分咲きくらい。
それにしても、梅の花は撮るのが難しい花だなと思います。一輪一輪が小さくて、一輪だけを撮ってもなかなか画にならない。同じ一輪が小さい桜と違って、密集して咲いてくれないから束になった時の迫力みたいな撮り方もできない。
まして、こんな4分咲きだと非常に難しい、2年前の僕なら撮らずに、いや撮れずに退却してますね。
よく梅の花は撮り方が難しいって感想がSNS上を流れていくのを目にしますが、本当にそうだなと感じます。
基本的に、梅の花は望遠で圧縮効果を狙って撮るのが正攻法だと思います。200㎜くらいは焦点距離がないとなかなかいい画にならないかなと。そのくらいの焦点距離があれば、背景に葉の茂る木を写し込むことで木漏れ日が玉ボケを作ってくれるので、陽の光が当たって輝く花が映えます。
梅には、白梅と紅梅があるので、あえて違う種類の梅を背景に入れてぼかしてやる事で、印象的な背景として活躍してくれます。4分咲きでもボケた梅が映り込むことでたくさん咲いている感じが出ますね。白梅は白とびしやすいので、梅を撮る時はアンダー気味に撮影する方がおすすめかなと。
逆に、白梅を前ボケに使って紅梅を主役に。
紅梅の中でも色の濃い品種は鮮やかな色を引き立てるために、青空を背景に写し込むのもおすすめです。まだ冬の寒さを写真の中に残したくて、アンダー目にしてます。ハイキーに持っていくと、爽やかな春って感じになりますよ。
僕の中ではハイキーは桜のために撮っておきます。梅はやっぱり少し厳しめの空気感で撮るのが好きです。
光が差し込んでいる時は、少しアンダーで撮ると花や枝の輪郭がくっきり映りシャープな印象になります。まだ肌寒い空気の感じが残っている中に春の色が入ってきた一枚。この日の一番のお気に入りはこれ。
なんて事をいろいろ考えながら、楽しく撮ってきました。梅の花の撮影が苦手な方の参考に少しでもなれば。
この日使ったカメラはX-T3。
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