今まで使っていなかったアドバンストフィルター
富士フイルムのカメラにはアドバンストフィルターという機能があります。アドバンスドじゃないんですね。アドバンスト、ちょっと言いにくい。
僕の愛用しているX-T20の場合、アドバンストフィルターは下にまとめた8種類です。
■ミニチュア:ジオラマ風に上下をぼかして、奥行き感のある小さな玩具のような世界に仕上げます。
■ポップカラー:コントラストと彩度を強調しカラフルに仕上げます。
■ハイキー:全体的に階調を明るくしコントラストを抑えることで優しい雰囲気にします。
■ローキー:露出を抑えて画面全体を暗めにしながら、ハイライト部分を強調します。
■ソフトフォーカス:全体にぼかしを加え、やわらかな雰囲気を与えます。
■パートカラー(赤・橙・黄・緑・青・紫):6色の中から指定した1色だけの色を残し、そのほかの色をモノクロに変換します。
■ダイナミックトーン:ダイナミックな階調表現で幻想的な効果を加えます。
X-A5の場合、さらに以下のようなフィルターが追加されます。
クロススクリーン
霞除去
HDRアート
X-A5ってどんなカメラ?という方はこちらもどうぞ。
ちなみに、富士フイルム以外のカメラメーカーにも似た機能はありますが、各社見事に名前がバラバラ。
ニコン:スペシャルエフェクト
ソニー:ピクチャーエフェクト
パナソニック:クリエイティブコントロール
オリンパス:アートフィルター
ペンタックス:デジタルフィルター
普段はほとんどというか全くと言っていいほどアドバンストフィルターって使っていなかったんで、鎌倉を散歩する中で使ってみようと思いました。
パートカラー
緑色の部分だけを残して、あとはモノトーンに。引き算の美しさを表現している明月院の悟りの窓、さらに情報を引き算することで視線が庭園の緑に集中されますね。
上の緑の場合は、外の景色に色が残って屋内が色を失っています。屋内の方が一般的に暗いので、色が残りにくくなることはまぁあり得ます。そういう意味では、現実でも起こりうる事を強調している感じです。
それに対して、赤色の部分だけを残して、あとはモノトーンにした場合は、屋内の一部の色が浮き立っているので、自然には起こりえないんですよね。なので、非現実感がぐっと浮き出された、まさにアーティスティックな雰囲気になります。
参考として、普通に撮った場合は、こんな風に写ります。
モノクロで撮った場合はこんな感じ。
パートカラー、面白いですね。
明月院の茶店を撮影。こちらも赤色だけ。
ダイナミックトーン
今度は鎌倉の大仏をダイナミックトーンで撮ってみます。
その前に、普通に撮った場合はこんな感じ。
ダイナミックトーンで撮ると、こんな感じ。大仏の周りに後光が差しているように白く光ってて、何か神々しいというか、ありがたみがすごいというか、何かすごいパワーを与えてくれそうです。
使いようによっては結構楽しい
今回は2種類だけを試しましたけど、シーンにはまると良い効果を出してくれるって印象ですね。
僕と同じで、結構使ってないって人が多いんじゃないかなと思うので、たまには使ってみてください。楽しいですよ。
アドバンストフィルター以外にも鎌倉では色んな写真を撮ってきましたので、こちらもご覧ください。
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