今、サイクリングこそ最高の趣味である
コロナウイルスで3密を避けて行動してくださいと言われていた3月26日。そんな中でも気兼ねなく出かけられるのがサイクリング。
密閉・密集・密接なんでしようがない。人と長時間近づくこともないのでマスクすら必要ない。サドルにまたがりペダルを漕いでいる間は完全なる自由、コロナが流行る前の生活と全く変わらない。
ただ一つ変わるのは、街に出かけられない事。いや、街にサイクリングに行くこと自体は悪くはないんだけど、店も施設もやってないから行っても仕方がないし、自転車から降りてしまうと途端に3密を避ける不自由な生活が押し寄せてくる。
という事で、菜の花を観るために江戸川に向かって漕ぐことにした。場所は千葉県野田市のあたり、着くと堤防は見渡す限りの菜の花で目に鮮やかに飛び込んでくる。
菜の花は撮るのが難しい
さて、目の前一面の菜の花を写真に収めるわけなんだけど、一つ問題が。これは僕が感じているだけなのかもしれないけど、菜の花って撮るのが難しい。ついつい鮮やかな黄色に目を奪われてその黄色を残したいと思うがあまりにくどい印象になってしまって、結果として春の花のさわやかさという印象を失ってしまう。
この時もしっかり失敗した。
ワザと失敗してみたんだけど、こんな感じ。色は濃いんだけど、何か濁ってるような。これは春が来てうれしい菜の花満開の雰囲気を切り取っているとは言えないと思うのです。
同じ失敗はしないようにと固く心に誓ってきたのである。失敗の原因は黄色を濃く写したいがために暗く写してしまい、爽やかさを失っているから。明るめに撮ることを心がければいいのである。
露出の設定を+1くらいにしたらちょうどいい感じ。可愛い小鳥が横断中。
菜の花は青空と合う。黄色と青は補色の関係にあって、人間が落ち着いて観られる色彩のバランスなんですよ。
フィルムシミュレーションはASTIA。春のさわやかさを表現するにはこの選択しかないと思ってます。そのくらい、春を表現するのには最適な画作り。基本的に僕は春はずっとASTIAですね。
時折、サイクリングやジョギングの人が通るくらいで基本的に見渡す限りの菜の花に囲まれて一人ぼっち。世間がコロナで騒いでいるのを忘れるような静かな楽しい幸せな空間。
ここ、後から調べたんですけど、とても電車では来れるような場所じゃないし、車も近くに駐車場なんかなさそうだし、サイクリングでしか来られない。サイクリングを始めてから気づいたんですけど、そこかしこにサイクリングでしか行けない美しい場所ってあるんですよね。
そういう場所を独り占めできるってのも写真を趣味にしてる僕にとってはサイクリングに出かけるとても大きなモチベーションになります。
これなんてもうこの世じゃなくて極楽じゃないですか、これを独り占めできるなんて贅沢だわ。
あらためて、一応、露出を+1してたのを止めてみるとこんな感じ。黄色が濁って極楽感が薄れてしまう。これはいけませんね。
わざとさらに露出を暗く-1にしてみたらこんな感じ。ここまでやると、逆に作品としてありかな。
早く明るい気持ちになりたい
これを撮りに行ったのは3月末、そして今書いているのは6月。撮りに行ってた時はコロナがまだ何だかよく分からなくて怖がってる状態でしたけど、今は少しずつコロナの恐ろしさが分かってきてより怖さが広がり、さらに心が抑圧された毎日を送っています。
まだ、いつになったらワクチンが生み出されて元の生活に戻れるのか、全く先の見えない状況です。僕ももう何か月も全然カメラを触ることなく過ごしています。
でも、1日でも早く元の生活に戻れることを期待して、今はじっと待つしかないんですよね。完全には元には戻らないかもしれないけど、どこに行って何を楽しもうかと考えるのだけでも忘れないようにしたいなと毎日暮らしてます。
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