夜の桜の撮り方のコツは照明にあり!

撮影テクニック
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夜の桜をきれいに撮りたい!

桜の季節になったら、もちろん昼間に撮影するのも良いけど、夜の桜も撮りたい!ってなりますよね。

夜の桜を撮るのに一つだけポイントがあるんで、今日はその話をします。

夜の桜は照明に注意!

夜の桜を撮る時には、桜を照らす照明に着目しましょう。何でそんな事をしないといけないのかを説明します。

この写真が一番よく分かると思います。
桜の真ん中と左側に街灯がありますが、真ん中の街灯が白く光っているのに対して、左の街灯は緑色に光っています。この緑色に光っているのが水銀灯です。
人間の脳は非常に高機能なので、このぐらいの緑色であれば、脳内で補正して白く光っていたことにして桜をちゃんと桜色としてイメージする事ができちゃいます。

でも、カメラはそこまで有能ではないので、気づかずにオートホワイトバランスとかで撮影すると、こんな感じで緑色に写ってしまうというわけです。

水銀灯は、昔にたくさん製造されて設置されたので、古くからある公園なんかは要注意です。

水銀灯の対策としては、2つあります。
その1、水銀灯がある所では撮らない。まずはこれ。気軽に行ける場所であれば、前もって夜に一度行ってみて、カメラで撮ってみましょう。緑がかって写ったら水銀灯です。もしかして水銀灯が潜んでいるかもしれないと疑いながら夜の公園を歩くと、人間の目でも気づくことはできますが、カメラで撮る方が確実です。

遠くにあって行ってみたいと思っている場所の街灯が水銀灯かどうかを知るにはどうすればいいか?それは、Instagramやツイッターを使いましょう。その場所のタグ等で検索し、その場所の夜に撮られている画像を観ます。補正されずにありのままを撮っている可能性が高いので、スマホで撮られている物が良いです。その画像が緑がかってたら水銀灯です。

その2.何とか補正で乗り切る。

さて、色のお勉強をしましょう。色相環というのがあって、色同士の関係性を表した図になります。これは写真を撮るうえで超重要なので、頭の中に叩き込むか、スマホの中にダウンロードしておくことをお勧めします。

反対の位置にあるのが補色と言って、カメラのような画像の場合、補色をかけ合わせると色が消えるというものになります。例えば、青い色の反対には黄色がありますが、この二つを混ぜ合わせるとグレーになります。

水銀灯の場合は緑色なので、緑の反対と見てみると、ピンクの濃い色みたいなのがいますね。これはマゼンタ色と言うんですが、マゼンタ色を掛け合わせると水銀灯の緑は消えます。

ただ、ここからが厄介なんです。はい、この画像をご覧ください。これは大宮公園の夜桜を撮った物です。

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下の方に写っている街灯の近くの桜は薄い桜色ですが、そこから左上に行くにしたがってマゼンタ色がきつくなっていきます。

何でこんなことになるのかというと、街灯の近くは緑色なんですが、そこから離れるにしたがって自然な桜の色だったんですね。そこに一律でマゼンタ色を重ねたので、緑色の所は自然な桜色に、もともと桜色の場所はキツいマゼンタ色になってしまいました。

こちらもご覧下さい。同じくこちらも大宮公園です。

まず、お月様がマゼンタ色です。白かったのにマゼンタを重ねたので、マゼンタになりました。そして、これでもまだ水銀灯の近くになるとマゼンタが足りなくて、下の方は少し緑色が残ってしまっています。

つまり、画面の中に緑になっている部分とそうではない部分があるんで、一律に補正すると必ず過不足が出てしまって、うまく行かないんです。なので、あまりこちらはおすすめの対処法とは言えないかなと思います。

また、場所によってはオレンジがかったナトリウムランプもあるので、こちらも注意が必要です。こんな感じのやつ、皆さん見たことありますよね。

良い夜桜撮影をするには?

良い照明を使っている所を見つける、これです。

「照明 夜桜」とか「LED 夜桜」とかで検索すれば、照明にこだわった夜桜のイベント会場などの情報がたくさん出てきます。

千鳥ヶ淵を選んだのは、これらで検索してLED照明を使っていることが分かったからです。

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これは、桜だけに限った話じゃないです。桜以外の花、例えば夜のバラを撮りたいとか、夜の公園でポートレートを撮りたいとか、コスプレの世界観があった場所で夜に撮影がしたいとか、まぁいろいろあるかと思います。

これら全部に当てはまる事です、水銀灯は避ける、これだけ覚えて帰ってください。それでは、楽しいナイトフォトライフを。

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