夜の千鳥ヶ淵はあまりにも美しかった
昼間の千鳥ヶ淵に来た時に、これは夜に見たらすごいだろうなと思ったので、どれだけ人が来ていようが一度、自分の目でじっくりと見てみたいと思いました。
僕は、やりたくなったら我慢できなくなる性格なので、仕事をさくっと終わらせて、平日の夜に行ってみました。
予想通り平日にもかかわらず、たくさんの人だかり。でも、もうこちらは腹を括ってきてるので動じない。一番景色が良い所に入るためには並ばないといけないことは、昼に来た時に経験済みだし。その時間でホワイトバランスやISO感度を合わせるために、試し撮りしておくと便利という事に気づいたし。
例えば、こういう感じで。
さて、自分の番が回ってきた。ここは三脚は禁止なので、何とか三脚なしでもぶれない程度のシャッタースピードになるまでISO感度を上げていかないといけない。
ISO6400でようやく1/10秒までシャッタースピードを縮められる。レンズは18-55mmなんで一応手振れ補正は付いてるんだけど、こういう所に来ると、カメラにも手振れ補正が欲しくなるなぁ。
お気に入りのVelviaでシャドウトーンをプラス。黒が引き立つし、メインの被写体は色がしっかり出るようになるので夜景にはぴったりだと思う。
空には雲一つなくて、最高のコンディション、やっぱり来てよかった。
縁道の方に回って。お堀沿いの桜をビルをバックに一枚。
水面にはすでに少し散ってしまった桜の花びらが浮かんでます。あっという間に散ってしまう儚さも桜の魅力なんでしょうね。そして、散った花びらが浮かぶ姿も、桜の魅力。
同じシーンをホワイトバランスを変えて、もう一枚。どっちも好きなんで両方載せることにしました。
もちろん、縁道にもたくさんの夜桜見物のお客さんがいらっしゃいます。僕のようにカメラを片手に撮影目的で来ている人だけじゃなくて、仕事帰りにお花見として来ている方々、観光として海外から来られているんだろうなって方もたくさん。
こちらも海外の方、とても美しいブロンズの女性でした。でも顔を撮るのはマナー違反なので手だけ。みなさん日本の春の夜を楽しんでもらえたようで何より。
水面に写りこむ桜も美しい。ファインダー越しに、ため息が出ます。
ボート置場が個人的には一番
縁道をしばらく歩いていくとまた一段と人だかり。
何かと覗き込んでみると、よく作例を観るボート置場でした。
これを観に来た、これを撮りに来たみたいなもんなので、たくさん撮っちゃいました。美しさが伝わるかはわかりませんが、その一部を載せます。
右側の桜を照らす照明は数分おきに時間によって色が変わっていきます。ピンクがかった紫の時もあれば。
青みがかった色に変わる時もあります。水面に桜とボートがしっかり写りこんで、幻想的で時間を忘れます。
真っ暗な水面に、散った桜と、写りこんだ桜と、ボートだけ。余計なものは一切なし。
少し、桜も入れてみる。あー何だろう、ずっと楽しいなぁ。
ここは人気の撮影スポットのようで、たくさんの人が隣に立ってるし、後ろも人がどんどん通っています。だから、本当はすごくにぎやかで騒がしいんです。でも、この景色をファインダーで集中して観ていると、静寂が訪れるんですよね。周りの雑音が聞こえなくなって、一枚の美しい絵画をただ眺めているような、贅沢な時間。これは電子ファインダーじゃないと味わえない。
間違いなく言えることは、来てよかったという事。ここはおすすめです。いや、もうカメラとかなくても来たらいいと思います。来たらカメラ欲しくなっちゃうと思うけど。
夜桜は空に舞い散る姿も美しい
空には雲一つない完全な快晴だったんですけど、時々、ふわっと風が吹くんですよ。
その時に、桜がさらさらと舞い散るんです。これがまた美しくて。
今までの人生でこんなにまじめに桜を観たことなかったなって思いました。カメラを持たなかったら、そのまま今年もそうだったんだろうな。
でも、X-T20っていう相棒を手にしたので、じっくりと桜を楽しむことができました。楽しんでみてわかった事は、みんなが桜に夢中になるわけだわという事。
桜さえ咲いてれば、その間は人は結構幸せなのかもしれないなぁって。
使ったカメラは、僕の相棒X-T20。レンズは、18-55mmと55-230mm。
他にも桜を撮った記事がたくさんあるので、こちらもどうぞ。
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