X-Pro3から搭載された明瞭度設定をレビュー

X-Pro3
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JPEG撮って出しで明瞭度が使える

富士フイルムのカメラではX-Pro3で初めて搭載された明瞭度。RAWから現像する場合のAdobeなどのアプリソフトでは当たり前のように使われていて、ある意味今の流行りとも言える機能で、JPEG撮って出し派の自分としては、カメラで明瞭度がいじれるなんて最高。明瞭度が欲しくてX-Pro3を手にしていると言っても過言じゃないですよ。

明瞭度って何?という方に簡単に説明。明瞭度とは、階調は維持したまま局所的にコントラストを付ける事で質感を強調したり抑制したりできる機能の事です。

といってもよく分からないと思いますので、明瞭度処理をかけたサンプルを見てみましょう。

プラスにすると立体感がUP

明瞭度をプラスにした画層サンプルと明瞭度なしのサンプルを比較のために載せました。これを見ると、明瞭度をかけると、明暗が強調されて、被写体の凹凸がよりはっきりと浮かび上がったような印象になります。

全体的に画像から力強さを感じますね。


花びらも濃淡が出て強い印象に。本当は色の濃い深紅のバラが似合いそうなので試してみたかったんですけど、この時期はなかなか咲いていなくて。春まで待ってのお楽しみですね。

サンプルはすべてクラシックネガで撮ってるんですけど、クラシックネガと明瞭度の相性がいいなぁと感じました。ここには載せてないですけど、グレインエフェクトも機能がアップしてそれもクラシックネガと相性がいいし、本当にX-Pro3はクラシックネガを楽しむためにすべてが集約されたカメラだなと改めて思います。

マイナスにするとソフトな印象に

マイナス方向に明瞭度を操作すると、今度は凹凸が抑制されて、全体的にヴェールに包まれたようなふんわりとした柔らかい印象になります。

花を撮る時は、プラスに振るのもマイナスに振るのもありですね。ハードな印象を出したいのか、ソフトな印象を出したいのか、伝えたい印象に合わせて適切な設定を使うと、効果的だと思います。


サンプルはクラシックネガで撮ってるんですけど、マイナス方向はプロネガ系やASTIAなんかの方が雰囲気が合っててぴったりとハマる気がします。

今回はサンプルとして用意できてないんですけど、女性のポートレートなんかにはぴったりでしょうね。若返ったような印象になるんじゃないかなと。

X-Pro3なら若く見える写真が撮れるんだと彼女や奥様に説明すれば、購入の後押しになるんじゃないでしょうか。

X-Pro3と言えば、新フィルムシミュレーションのクラシックネガも注目されています。こちらの特徴もサンプルにて比較してまとめてますので、ぜひ参考にどうぞ。

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