アドバンストフィルターで撮る梅は水墨画のよう

X-T20
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今回は新しい梅の撮り方として、アドバンストフィルターのパートカラーを使ってみた。
その狙いは、赤色だけが残れば紅い梅の花弁だけが色を残し、あたかも水墨画のような作品ができるのではないかとひらめきがあったから。

アドバンストフィルターとは、富士フイルムのカメラの持つ機能の一つで、フイルムではできないデジタルだからこそできる処理をまとめたものです。
その中で、パートカラーは特定の色合いのものだけ色をそのまま残して、それ以外の部分はモノクロにしてしまう処理の事です。
ちなみにソニーのカメラだとピクチャーエフェクトという名前ですね。

言葉で伝わるか不安なので、こんな感じで残したいというイメージを載せておきます。

パートカラーで撮る梅の花

撮ってみた作例を載せていきます。白梅と紅梅が絡み合うような構図を狙って撮りました。

薄い紅梅と濃い紅梅が混ざり合うとこんな感じになります。ある程度は予測しながらファインダーを覗くんですが撮るたびに何が起こるかわからないのでワクワクしながらの撮影になりとても楽しい。

濃い紅梅でも花弁が完全に赤く残ってくれなかったりもします。これはこれでアーティスティックと言えばそうなんですけど、花弁は繋がりを意識してまとめてちゃんと色を残すみたいな賢い処理になってくれていると嬉しいかなと画像処理のプロなのでちょっと思ったりもします。

構図的に一番撮りたかった理想に近づけたのがこれ。我ながらすごくかっこよく撮れたなと満足。ちょうどいい枝の広がり方と花の咲き方をしてくれた梅に感謝です。

楽しくなりすぎたのでたくさん撮っています。普段はあまり使わないけど、アドバンストフィルターも使わないともったいないな、これこそデジタル化したメリットの大きな一つですからね。


欲を言えば、もうちょっと空の部分が白くなってくれればいいんですけどね。

寄りで撮ってみるのもまた味があって良い。梅に限らず花をパートカラーで撮るのはアリかもしれない。

蝋梅(ロウバイ)もチャレンジ

他の花でも試してみたくなったので、隣に咲いていた蝋梅でも撮ってみることにしました。パートカラーをレッドからイエローに変えて撮ってみます。

これもいい味が出てる。冬のにおいをまだ残す梅だからこそ、物寂しい白黒をバックに背負うとハマるのかなと思ってます。春や夏の花だとどうなるんでしょう。

パートカラーに対する要望

アドバンストフィルターのパートカラーのおかげで楽しい撮影になったんですが、同時に撮りながら窮屈さを感じました。

というのも、アドバンストフィルターに入れると、他の画質設定ができなくなります。でもパートカラーでも空の部分を白くするためにトーンとか変えたいし、カラーをさらに鮮やかにしたりしたい。さらにせっかくのフイルムシミュレーションも選べなくなります。富士フイルムのカメラの良い所が出せないなんてもったいない。

アドバンストフィルターでも画質設定ができるようにしてもらいたいなというのが、一ユーザーとしての希望です。
X-Pro3からISO感度が広がったりと陰ながら進化しているアドバンストフィルターにこれからも期待しています。

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