星空を写真に収めるのが夢
SAMYANGの魚眼レンズを買った時に、撮りたいなと思った被写体の一つが、満天の星空。
でも、そもそも人生で一度も満天の星空を観たことのないどころか、せいぜいオリオン座くらいしか観えない都会にずっと暮らしてる人間なんで、街灯のない暗い所に行けば肉眼で星ってどのくらい見えるのかさえ分かっていません。Instagramとか、Twitterとかで満天の星空の写真がアップされてるんだけど、あれは見えてないけど撮れてるの?PhotoShopのマジックなの?その辺がずっと気になっております。
星空撮影のブログの記事とか読んでも、そこが書かれていなくてよく分からない。撮れるのは分かるんだけど、現像バキバキ入っての事なのか。肉眼での鑑賞は可能なのか。というわけで、その辺りの基本的な事を書いて行こうと思います。
さて、まずどこに行けば星空が撮れるかからです。関東の星空ポイントで有名な場所として、秩父の栃本広場って所があるというのは調べたので、そこに行ってみることにしました。作例がすごくキレイだったので。あとは星空が出る日を待つだけです。
星空が出るかを調べる方法
星空が出るかどうかを調べるサイトは2つあります。
1つ目は天気.jpのサイトの星空指数を観れば分かるって事だけは知っておりまして、魚眼レンズをゲットしてからは毎日チェックしてました。
もう一つがGPV 気象予報。39時間後までの雲の場所と暑さを予想してくれます。
そして、ついに12/22は星空指数100%、GPVでも雲が全く出ない予想に!これは行くしかない!
人生初の満天の星空、最高すぎて最高!!
サンタクロースばりに夜から車で出発、途中、ホントにこっちで合ってるのかなと不安になるほどのすれ違いもできないほどの狭い山道をいくつも越えていくと栃本広場の標識が。もちろん街灯もなく辺りは真っ暗、これは期待できる。
広場というと聞こえはいいんですが、ただの山の上にある駐車場。広さは2、30台停められるかなってくらい。先客がおそらく2人。おそらくというのは、あまりに真っ暗すぎて人がいるのかいないのか、車が停まっているのかいないのかも分からないんです。足音とカメラのシャッター音だけが時々聞こえてくるだけ。大人の男の自分でもちょっと怖い。
車からカメラ機材一式を持って降りて見上げてみると、満天の星空!下に載せてる画像そのままの景色が目の前に広がってました。肉眼でも細かい星までちゃんと全部見える!すばらしい!!
真ん中にはオリオン座、家の周りだとこれくらいしか見えないんですよ。ところが、幾多の星だけでなく、うっすらとですが天の川まで見えています。PhotoShopのマジックでも何でもなかったんですよ。肉眼でも見えるし、撮影したら普通に写る。
画面の左の方が明るいのは、あちら側が秩父の街だからです。星空撮影のサイトとか見ると街の明かりは光害と言って悪者扱いされるんですけど、個人的には真っ暗より、このぐらいの少しの明かりならグラデーションになって好きかも。
目の前の星空全部を写し込める、あー、魚眼レンズを買って良かった!!!!魚眼最高!星空最高!!
冬の大三角と冬のダイヤモンド
あまりにきれいに撮れたので、冬の星空についてちょっと調べてみました。
冬の星空には、冬の大三角と冬のダイヤモンドというのがあるんですって。
冬の大三角は、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウスを結んでできる3角形。
冬のダイヤモンドは、6つの1等星、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のリゲル、おうし座のアルデバラン、ぎょしゃ座のカペラ、ふたご座のポルックス、こいぬ座のプロキオン、を結んでできる6角形。
さっきの写真で見ると、こんな感じ。水色の線が大三角、黄色の線がダイヤモンド。天の川を囲うようにダイヤモンドが現れます。
本当は、撮りに行く前に調べておく方が良かったんでしょうけど、ラッキーなことに全部写っていたから結果オーライ。
ちなみに、冬の方が天の川は薄くなっちゃうんですって。天の川を撮るなら夏。なるほど、カメラを持つと季節ごとの自然の仕組みにどんどん詳しくなっていくな。
夜はまだまだ長い
せっかくの星空、ここまできれいな状態に出会えることなんてめったにないんだから、色んなパターンを撮ってみよう。
せっかくなので、X-T20を使って星空を撮る時のやり方を簡単に。
まず、前面のフォーカス設定ダイヤルをM/C/Sの中のMにこれでマニュアルフォーカスになるので、レンズのフォーカスを無限遠に。あとは、シャッタースピードダイヤルをTに合わせ、コマンドダイヤルをくりくりと15秒~25秒くらいに合わせてシャッターを切る。これだけ、簡単ですよね。もちろん、三脚は必要ですよ。
ホワイトバランスを色温度を変えてどんどん撮ってみる。色んな変化を見せる星空。
シャッタースピードを長くすると星が動いて流れてしまうんで、シャッタースピードは20秒くらいにキープして、その分ISO感度を6400まで上げて、1つでも多くの星を残せるように明るく撮ってみる。そして、またホワイトバランスを色々と変えていく。
ミラーレスでもAPSサイズでも十分撮れる
初めて星空の撮影にチャレンジしたのですが、ものすごくきれいに撮れてめちゃくちゃ楽しかったです。あまりの美しさに圧倒されて一人でため息ばっかりついてました。10分くらい地面に寝そべって星を見上げるという贅沢な時間を過ごしました。気温は0度だったけど、そんな事は美しさの前では忘れてましたね。
肉眼でも見える事も驚きだし、本格的なフルサイズの高価な一眼レフカメラじゃなくてもお手軽なAPSサイズのX-T20でも、フォトショップでいじらなくても十分写してくれます。ちなみに、僕が撮影に使った機材一式はこれです。コンディションさえ揃えば、これで十分です。この組み合わせなら小さいリュックで十分持ち運べるんで、ホントに便利。
X-T20ってどんなカメラ?と思った方は、こちらをどうぞ。
今年の終わりにこんなご褒美をいただいて、神様ありがとう。少し早いクリスマスプレゼントをくれたと思って、来年もまた一年撮影を楽しみながら自分が撮りたい写真が撮れるように頑張っていきます。
他にも魚眼レンズSAMYANG 8mm F2.8で撮った作例をたくさん載せています
魚眼レンズを使って、星空だけじゃなくて他にも色んな被写体を撮って載せているので、ぜひご覧ください。
夏の星空も撮影しました!
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