大人のそば屋、古瀧庵
軽井沢のそば屋さんといえば、「みのり」さんを何度か紹介しているんですが、軽井沢にはそば屋さんは他にもたくさんありまして、その中でも僕が一番好きなのは古瀧庵さんなんですよ。
理由は、大人であることを認識させてくれるからですね。古瀧庵に行って満足していると、「あ、自分はもう落ち着きの解る、わびさびを感じられる大人なんだな」としみじみと感じられるわけです。
食事の前に目と耳を癒して
この店に来て、もし外のテラス席が空いていたらラッキーです。休日はずっと、平日でもお昼時は混雑していて外で待っている人もいるくらいなので、なかなかこの席は空いて座れるチャンスはないんですが、テラス席に座るのが圧倒的にお勧めです。
爽やかな新緑と、涼しげな風、そして下を流れる滝の音と鳥の声を存分に感じ楽しむことができます。
平日の昼を過ぎたあたりに時間をずらしていくと座ることができるかと思います。中は中で囲炉裏がある座敷席だったりでこれはこれで風情があるんですけどね。
今日は時間をずらしてきたので、他にお客さんは数組。テラスのテーブル席に座れました。隣にはカウンターで外を眺められる席もあります。
外を眺めるとこんな感じ。下に流れる滝の音と鳥のさえずる声が聞こえてきて、それ以外は静かな空間。新緑だけが目を楽しませてくれる。
決して絢爛豪華ではないけれど、こういうのを贅沢って言うんだなって思えるようになったところに自分の成長を感じられるわけです。ゴージャスだけを贅沢だと思っている都会のネオンに憧れていた若いときの自分とは違うと。
もちろん、舌と鼻も楽しませてもらえます
これが大人の軽井沢の楽しい方だよな、と思っていると、頼んだものが届きます。
天ぷらと蕎麦と炊き込みご飯のセット。これが最高。
まず、天ぷら。カラッと軽い。後味に脂の重たさが残らないので大人向け。
次が蕎麦。こちらは程よいコシの優しい味。
そして、一番のおすすめはこの炊き込みご飯。根菜とキノコが入っている定番の組み合わせなんですけどね、何かこう旨さが心に染みるんですよ。炊き込みご飯が心に染みるステージにまで登ってきたんだなと、そこでまたこれまでの人生を振り返ってみたりするわけです。滝の音と葉っぱが揺れる音をBGMに。
料理の写真が全体的にピンボケ気味なのは、人が浸っているのとは関係なく、隣の息子たちが「一口ちょうだい!!」と急かしてくるので、慌てて一枚だけ写真を撮ったからです。「まだまだ人生のゴールには早いな、まだまだアクセル踏んで進んでいかないとな!」と感じさせてくれる子供達と人生を楽しんでいきたいです。
あ、そうだ。ここに来たら、いつも寄って帰るのがBACONって名前のベーコン屋さん。その辺で売ってるベーコンとはけた違いの旨さ、行くのを強くお勧めします。
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