新フイルムシミュレーション、ノスタルジックネガ
今日、GFX100Sが正式に発表されました。
35mmフルサイズ以上の33mm×44mmのラージサイズフォーマットのCMOSながら、900gと軽量のボディ、最大6段の手振れ補正機構まで搭載しているとまぁなかなかすごいスペックなんですけど、個人的に気になっているのはもちろん新しいフィルムシミュレーションのノスタルジックネガです。
X summitでの富士フイルムのコメントでは、APS-C系のカメラ用に設計しないといけないからすぐには搭載できない、ただし前向きに検討しているから待ってて、というニュアンスで話されていたので、さすがにGFXを手に入れる事ができない自分には、すぐには試すことができないわけです。
でも、やっぱり気になる、何とかして雰囲気だけでも掴めないものか。
公式サイトの作例から紐解いてみる
公式サイトには、ノスタルジックネガの説明と一枚だけ作例がおいてありました。そこからの引用です。
1970年代、カラー表現の可能性を世界に提起し、芸術として定着させた「アメリカンニューカラー」の代表作を想起させる色再現を特徴とします。独特の諧調表現がハイライト部を柔らかくアンバーに描写する一方で、シャドウ部はディテールを残したままノリの良い色味を実現し、叙情的に切り取ることが出来ます。
特徴の中でのキーワードはアメリカンニューカラー。この記事の末尾にアメリカンニューカラーについて書いた記事へのリンクを載せていますので、そちらもご覧ください。
既存のフイルムシミュレーションとの比較
やっぱり、使い慣れた既存のフイルムシミュレーションと比較するのが特徴がつかみやすいかと思います。
Proviaとの比較
まずは富士フイルムのStandard、Proviaとの比較。左がProvia、右がノスタルジックネガです。一番の特徴は全体的にアンバー(暖色系)になっていることですね。人の肌も、赤いワンピースも、車も。緑の色味はまさにノスタルジックって感じですごく好きです。
さらに詳しく見ていくと、車体のぎらつきが抑えられて柔らかい印象を受けます。上で言っている、ハイライトを柔らかくっていうのが実感できます。
クラシックネガとの比較
そして、ネーミングからは同じような印象を受けるクラシックネガとの比較です。違いは階調の硬さが特徴のクラシックネガに対して、ノスタルジックネガは柔らかい印象を受けます。あとは、緑の色の作り方と肌の色の出し方ですね。これは使ってみたくなる選択肢が一つ増えて楽しみでしかありません。
ただ、今のところはGFX 100Sにしか搭載されないんですよね。良いカメラだと思いますけど、自分の撮影スタイルにはちょっと合わないのでパスかな・・・。先日のX SummitではAPS機種にも搭載を検討しているから期待して待っていてほしいというようなコメントがあったので、その言葉を信じて待ちたいと思います。
参考に
クラシックネガについて興味を持たれた方はこちらもぜひご覧ください。
また、ノスタルジックネガの特徴で書かれている「アメリカン・ニューカラー」についても、一応それなりには理解してると思っています。実際にアメリカンニューカラーについても記事も書いてますので、こちらをご覧ください。
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