多重露光で幻想的に写る
見事な藤棚の牛島の藤花園に撮影に行ってきました。
せっかくなので、いろんな藤の撮り方を試してみようと色々試行錯誤してみた結果、いくつか使えるテクニックがわかったので紹介していきます。
前回は、パートカラーを使って、花の紫だけを引き立たせる方法を紹介しました。
今回は第2弾、多重露光を使った撮影方法です。
多重露光とは?
その前に、簡単に多重露光について説明を。多重露光とは、何回かの撮影した画像を重ねて一つの画像として仕上げるテクニックの事です。昔はPhotoShopなどの画像処理ソフトがないとできなかったんですが、最近のカメラはカメラの中で多重露光画像を作成してくれます。
さらに多重露光の中にもいくつか重ねるときの方式があります。単純に足し算で重ねていく方法、平均をとる方法、手の込んだものでは、明るい方を残す方法や、逆に暗い方を残す方法などがあります。富士フイルムのカメラだと、明るい方を残す、暗い方を残すなどはX-S10やX100Vなど、比較的新しいカメラからできるようになりました。
今回は平均をとる方法で撮影しています。それでは、撮影した作例を載せていくので、ご覧ください。
多重露光で撮る利点
多重露光で撮る利点としては、実際にはありえない構図を作成できたり、藤の花のような被写体の場合、ずらして撮ることで密度を実際より上げて見せることができたり、ぼかした画像を重ねることによってソフトフォーカスがかかったような幻想的な作品にしたりすることができるところかと思います。藤の花のように幻想的なイメージを持つ被写体にはぴったりの撮影方法ではないでしょうか。また、いくつかの画像が重なることで元々の個々の画像の詳細には目が行きにくくなることも特徴です。余計なものが映り込んでいても目をそらす効果が生まれます。
明るい方を残す多重露光を使うとこんな作品も撮れます
ここからは藤の花とは離れて、多重露光について。今回は平均を使いましたが、明るい方を残すのが効果的なシーンもあり、その代表が車のライトが軌跡を描くライトトレイルという撮影です。下のようなのが作例です。
どこで撮れるか、どうやって撮れるかはこちらをご覧ください。
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